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全国若手市議の会九州ブロック 韓国・釜山視察研修

平成19年10月11日~13日

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ちょうどチャガルチ市場のパレードが行われていました。

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駐釜山日本総領事館を表敬訪問しました。民辻秀逸総領事を囲んで。

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釜山の経済、総領事館の役割などお話していただきました。

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釜山市韓日親善協会の李鍾均会長とコモドホテル社長を囲んで。

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釜山市役所。手前が議会となりますが、どれをとっても綺麗で立派なつくりです。

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釜山広域市議会の朴三硯副議長を表敬訪問。後ろのテレビカメラは議会専用のカメラです。。すべて記録されるとは凄い。。

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議長席へ。。。恥知らずというか。。すみません・・。しかしながら、議会の緊張感と重みが伝わる眺めでした。

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議員席です。私の左側に、賛否ボタンがありまして、立たなくても意思伝達できる仕組みになってます。議案によって、ボタン、起立賛否と使い分けています。

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朴三硯副議長を囲んで。

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朴三硯副議長と釜山市議会の若手議員との交流。忙しい中、權永大議員・金省佑議員・白宗憲議員が駆けつけてくれました。釜山市の未来を担う若手議員達。政治を熱く語る姿に国など関係ないと感じました!!

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東西大学校 広大な敷地に20数箇所もある建物。迷子になりそうでした。。ここには映画専攻科、IT専攻など、新しい産業を狙った韓国でも珍しい映画専攻科、IT専攻など人材育成、研究をしています。

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東西大学校の張済国副総長・日本研究センター所長を囲んで。

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中にはテレビ局顔負けのスタジオや音響設備、実際にCMや映画など作られていました。

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釜山広域市のシンクタンク「釜山発展研究院」を表敬訪問。金英三院長を囲んで。

研修を終えて

全国若手市議の会九州ブロックでは、会発足以来初の海外研修を行いました。

道州制論議は今や実現に向け動いている最中、さて九州は最もアジアに近い玄関口として、その役目とポテンシャルは高いものと考えられます。この韓国釜山研修については、外から見た九州。そしてこれからのパートナーとしての韓国の実情を知る機会として企画いたしました。

若手の会事務局長である、久留米市議江口氏が中心となり、福岡市の川口議長をはじめ、色んな方々のご協力を得て、この実のある研修ができました事、先ず持って感謝いたします。

この出会いと見聞をしっかりと今後の九州、そして我々のふるさとに活かしていきます。

研修日程

■10月11日~13日

■一日目
11:30~釜山着
16:00~駐釜山日本総領事館 
17:30~釜山市韓日親善協会
19:00~釜山日報社 記者との交流会(夕食)

■二日目
9:30 ~東西大学校
11:30~釜山市議会
12:30~釜山市議会若手議員との交流(昼食)
14:00~釜山発展研究院

■三日目
13:00~帰福

駐釜山日本総領事館にて

民辻秀逸総領事から、総領事館の役割や実情をお話していただきました。今年四月に福岡市と姉妹提携をしてから、更に総領事館の役割も重くなってきており、在留邦人保護(中長期滞在者)対して安全確認はもちろん、韓国内の情勢や管轄地域の政経情報などを収集し、国や民間企業へと情報を提供しています。

また日本の広報活動として、日本の実情、日本をよく知ってもらうために学生交流や招待事業、講演活動など、日本と韓国への文化の橋渡し役として活動を盛んに行っていました。

また在留許可証の発行では、バックパッカーなど、滞在目的が明確ではない者には極力出したくないと本音も聞け、それだけ在留日本人の安全に対し、責任が背負っているためだと感じました。自分の危険は自分で守る。基本ですね。

また九州(日本)については、現在のビートル・コビー(ジェット船)釜山⇔福岡便が、来年くらいから、利用客率が逆転するだろうと言われるくらいに、釜山からの来訪者は年々増えて来ています。それはもちろんリゾートとして九州の魅力、何と言っても今や韓国はゴルフブームであり、済州島でのゴルフ料金より、九州のゴルフ料金が安く、この事からも多くの利用者を生んでいます。

また円安ウォン高として、家電など買い物にいく観光客が増えていると聞きました。こうした九州の魅力が発見でき、ゴルフは意外でしたが、ますます観光ビジネスの充実と、情報交換を図らなければならないと感じました。

釜山市韓日親善協会会長と面会

釜山市韓日親善協会の李鍾均会長と我々の宿泊先のホテルで面会しました。

特に私の師匠でもある、前福岡市長山崎広太郎先生と懇意にされていて、選挙で敗戦した事に大変残念さを抱いていました。たまたまその事を話されていたので、「元気にしておりますよ」と伝えれば、大変喜んでいました。ちなみに山崎先生は釜山の名誉市民賞を戴いております。

さて九州の魅力とはと尋ねたところ、あまりビジネスとかでは、行かないけれど、やはり観光にはよく行くとの事。観光地としての魅力はたくさんあると言ってました。現在では、青少年国際サッカー交流など活動しており、日本と韓国との橋渡し役として活躍されています。懐が大きく温かい人柄で、さすが親善協会会長と思える方でした。

釜山日報記者との交流

福岡の食品メーカー(有名なめんたいこ)が経営する日本居酒屋で、釜山日報社の崔龍五記者から釜山の現状や韓国大統領選挙の動向の話を聞きました。

釜山経済の要である釜山の港湾施設は更に大きくなり、アジアの港湾施設として更に発展していきます。利用する日本企業では100円ショップや事務機器メーカーの物流施設があり、中国で作った商品を釜山で集約し、日本に送るというシステム。こうした利便性、港湾施設の料金が日本に比べ安いことを考えれば、企業ニーズは更に高まっていくものだろうと感じました。面白かったのが韓国のホヤは、ほとんどが仙台産とのこと。大きくておいしいらしいです^^

大統領選挙では、全国的にも李明博候補優勢であり、釜山でも李氏が優勢。ハンナラ党が強いといわれ、テレビで流れたこれまでの韓国外交などを思い起こせば、ノムヒョン大統領の焦りと捉えられる行動がチラホラ。。生々しい実情を聞けました。

東西大学校へ

張済国副総長・日本研究センター所長と面会。張氏は、日本人の私より流暢に話をされます。それもそのはず、アメリカ留学(国際弁護士、民間企業)の後、小此木政夫慶応義塾大学教授のもと、学んだ秀才です。

東西大学は、「ソウルに負けない」という理念からか、釜山の地域背景をうまく汲み取った魅力ある大学です。釜山国際映画祭など有名なこともあり、映画産業を狙った映画学科(韓国で初めて)やIT技術など人材を集め育成し、日々研鑽を積んでいます。

そして日本に最も近い韓国の都市釜山として、日本文化に着目し「日本研究センター」を設置しています。やはり設置に対し、当時は色々もめたようですが、日本文化から謙虚にいい物を学ぶとして、張先生の実体験・経験から設置へ結びついたものと思いました。

これまで麻生衆議院議員など日本で活躍する著名人達が訪れ、そうした方々と交流を図る事で、日本の実情や文化を深く学んでいます。映像の編集室やスタジオを見学しましたが、その素晴らしい設備には脱帽でした。。。学生達も熱心に作業をしていました。
僕も韓流スターを目指したくなりましたぁ。。

はい。。言われなくてもわかってます・・。(TT)

釜山広域市議会へ

朴三硯副議長を表敬訪問しました。朴副議長はこれまで区議会議長など区議会議員を経て、市議会議員になられた政治経験豊富な方です。

実は釜山市議会の歴史は浅く、区議会という制度は存在していたもの、釜山広域市としての議会制度は1992年から始まったものでした。日本で言うと政令都市議会、県議会にあたる議会ではないでしょうか。

当時日本の議会制度を視察研究をし、今の市議会制度が完成しました。議員は全部で47名(女性6名)ハンナラ党が圧倒的多数の45名を占めています。議長1人、副議長は2人。委員会は6つの委員会に分けられ、特別委員会では、予算・決算、そして面白かったのは倫理特別委員会という、政治倫理に対して議論される委員会を設置していました。

また韓国の地方議員は、今回の選挙までは無報酬でした。しかしそれでは若い有能な人材が政界に入ることができなくなるため、去年の改選後から報酬(日本円で年間約700万くらい)が出るようになりました。

また今後の取り組みとして、議員1人に補佐官1人(日本で言う秘書)をつけるような制度改正を検討しています。日本では議員報酬、政務調査費の減額が世論になっていると言うと、「韓国でもそうであるが、市民の請願や要望を大切に扱うためには、制度(仕組み)を変えていく必要があり、また議員としての役割を全うすることが市民へ還元できるものだ。」と言われてました。

韓国の議員とはこれまで無報酬であったように、圧倒的に名誉職という考え方が根強いのですが、韓国でも日本同様、政治にはお金がかかり、多様化するニーズに対し、議員としての役割が大きくなってきています。仕組みを改変する事は、時には市民からの反感を受ける可能性も出てきますが、そこには市民への還元という政治理念からきているものなのか、こうした制度改正に対し自信を持って取り組んでいました。それは議員としてのプライドのようなものを感じました。

こうした果敢にに取り組んでいる姿勢を見て、日本の地方議会とは、前例、慣習などに囚われすぎている感じがし、そもそも2元代表制として、議会のあり方、議員の役割をもう一度考え直せばならないと気づきました。動く議会。。前進する議会。もちろんそれを動かす原動力は議員ですが、そこに乗車するのは市民。さてその乗り心地とは。。。

釜山市議会若手議員との交流会

忙しい中、わざわざ權永大議員・金省佑議員・白宗憲議員が駆けつけてくれました。
釜山市の未来を担う、釜山市議会のホープ達です。
昼食しながら、次のアポイントまでの短い時間。

通訳するにも、人数が多く、個人的に話す時間は短かったですが、この出会いから、議員同士の交流を図れればと思い、来年行われる全国若手市議の会総会(北九州市)に誘った所、参加したいと前向きなお返事をいただきました。

しかし、政治を語る熱い眼差しは万国共通なんでしょうか?
みんな一緒でした。。

釜山発展研究院にて

釜山広域市のシンクタンク「釜山発展研究院」の金英三院長を訪問しました。この研究所は市から運営費80%の補助を受け、釜山の経済政策、戦略、リサーチなどを行っています。釜山の頭脳といったところです。

現在釜山は人口減少という課題を抱えており、特にソウルへの一極集中が目立ちはじめ、これまで釜山は韓国第二の都市として存在していましたが、現在仁川(ソウルの隣)に抜かれたとの事でした。日本でもちょうど大阪が横浜市に抜かれた事は記憶に新しく、ここでも同じ課題を抱えていいました。

この研究所では地方都市としての機能をあげるために、釜山の地域性など特化した産業の強化、慶尚南道(自動車産業が盛んなウルサン広域市など)といった広域的連携など視野に入れた取り組みを提案し、釜山市経済の発展策、人口減少の歯止め策として市はそれを取り入れ動き出しています。

日韓の協力については、私も意見を言いました。「お互い競争や協力という前に、お互いの文化がを知ることがまず必要ではないのか?文化を知るためには人と触れ合う場所が必要。たとえば釜山に初めて来た人が、お店に入りたくとも看板を見て何が書いているのかわからない。ならば、こういう人たちがどこでも出入りできるような受け皿つくりがお互い必要ではないのか?私達地方議員、すべて違う自治体の議員。だからこそ福岡市だけではなく、こうした小さな自治体からおもてなしの出来る受け皿をつくりたいと思ってます。私達が出来ること、何が必要なのか?いつでも言ってください。」と言いました。

すると金院長は、大変喜んでいただけました。しかし、後から聞けば通訳の方がかなり苦労して通訳されてたとの事。。どうもこの意見が喧嘩うってるように聞こえたのか?後で先輩議員から注意を受けました。自分自身はおもてなしの外交からはじめましょうと言ってたつもりでしたが、上手く通訳していただいて感謝です・・。申し訳ないです。(TT)

しかしながら、韓国、日本が抱える課題は似てる点が多く感じました。こうしたシンクタンク機能を、日本で取り入れている自治体は40数箇所と聞きますが中長期に分けた都市戦略といい、これからの地方自治体のあり方や課題提案など市を動かす有効な機能であると実感しました。

視察研修を振り返って

東京より近い釜山。制度も違えば、国民性も違います。しかし研修を通し、気づいた事は自治体が抱える課題において、類似する点が多いことです。こうした課題に取り組む方々と話をすることで、親近感が更に増し、非常に参考になることが多かったです。

釜山はソウルに負けるなという意識が今一番高く、ソウルにないものとして、広大な港湾設備、活発な流通業など挙げられますが、やはり外せれないものとして、日本に一番近い都市と言うことです。こうした地の利ともいえる釜山と福岡・九州近さは、これからの協力・連携しだいによっては、多大な経済効果をお互い生むことができると考えられます。

特に輸入出では、空輸便に比べ、海運便を使えばコスト安、時間的にも変わりません。だから今韓国で食べられているホヤは8割が仙台産。活きのいい鮮度高い国内食品が、韓国市場に売られている状況を考えれば、ポテンシャルは高いと考えられます。それはソウルでは出来ない、釜山ならではの産業です。これは九州にもまったく同じ事が言えます。

「東京(中央)に負けない九州」を作り上げるためには、こうした釜山との経済交流、協力、もちろん民間レベル、各自治体レベルでの文化交流を更に深める必要があると考えます。釜山を意識することが、九州はひとつ・道州制へ向けた大事な一歩であると思います。